FAXDMで成功する企業の特徴とは？成功した企業からノウハウを探る

FAXDMはさまざまなメリットのある宣伝広告の方法ですが、単純にFAXを送るだけでは思うような効果を得られないケースも少なくありません。FAXDMを宣伝広告の手段として成功させるには、ポイントを押さえて実施することが重要です。そこで本記事では、FAXDMの成功のポイントなどについて解説します。

成功のための5つのポイントとは

FAXDMの反響率は0.01～0.03％が一般的で、1,000件送付して1～3件の反響を得られるのが平均です。ただ、反響を得られたとしても売り上げに直結するものではないため、こんなに送っているのに効果がないと感じるケースも少なくないでしょう。とくに何の戦略もないままFAXDMを送るだけでは、平均的な反響率にも満たないケースがあり、全く反応を得られないケースがあります。

そこで、効果的なFAXDMを実施するためにも、成功のためのポイントを得さえておくことが大切です。

まず、ターゲットを明確にすることがポイントの一つです。営業担当者宛なのか、部長宛てなのかによって、アピールの仕方や商品・サービスの魅力の伝え方が変わるため、明確にターゲットを決めることが重要です。

次にターゲットを決めたら、リストを作成します。送信リストを集めるのは電話帳やWebサイト、展示会やセミナーなどで地道に情報収集する方法もありますが、数千～数万件ものFAX番号を集めるのは大変であるため、リストを専門業者から購入するのが一般的です。

そして、ターゲットに合わせて原稿を作成するのもポイントといえるでしょう。ターゲット像を意識して原稿を作成し、どのような切り口でサービスや商品を宣伝するのか入念に考えます。

リスト・原稿の準備ができたらあとは送るだけですが、ここでもポイントがあり、送信のタイミングを検討することです。時期や曜日、時間帯の組み合わせを考え、最も反響を得られるタイミングで送信するのがポイントです。たとえば、一般的な企業では朝の始業間もない時間帯や14～16時ごろは忙しく目を通してもらえない可能性が高いので、朝の仕事が落ち着く10～11時ごろを狙って送信するなど、タイミングを狙うようにしましょう。

最後のポイントは、FAXDMを受け取った相手に利益がある内容にすることです。ただ宣伝をするだけではあまり反響を得られませんが、AXDM限定のクーポンやディスカウントがあれば、お得感を得られて反応を得やすくなります。

PDCAを行っている企業は成功する

FAXDMを成功させるポイントについて解説しましたが、最初から完璧なFAXDMを実施するのはむずかしく、PDCAをくり返すことが重要です。1回数千件のFAXDMを送ってみて効果がなかったといってやめてしまうケースも少なくありませんが、たった1回のFAXDMで目標とする効果が得られる方が稀です。

そこで、P：Plan（計画）、D：Do（実行）、C：Check（評価）、A：Action（改善）のサイクルを繰り返し、精度を高めていく必要があります。たとえば、最初に2,000件のFAXDMを送ってみて反応がゼロだったとしても、原稿や送信リストの見直し、送信のタイミングを変更してみると2,000件のFAXDMに対して4件の反応を獲得できたというように、PDCAを行うことで何かよくて何が悪いのかがわかってくるのです。

たった一回で効果を得ようとせず、PDCAをくり返して複数回実施した結果で費用対効果のある宣言広告を目指すとよいでしょう。何度も繰り返してFAXDMの精度が高まれば、成功のパターンとして自社のノウハウとなり、資産となります。

定期的なニュースレター配信は意外と重要？

FAXDMを送るリストを作成する際、専門業者から購入することも可能ですが、名刺交換したり、資料請求をしたりした方のリストをベースに作成するのがおすすめです。営業活動をする中で得られたリストは「ハウスリスト」と呼ばれ、全く知らない企業にFAXDMを送るよりも効果が期待できます。

とくにハウスリストにあるリストなら企業宛ではなく、部署名や担当者名当てにFAXDMを送信できるため、企業宛に送るよりも目を通してもらえる可能性が高まります。ハウスリストの顧客に対して、お得な情報やディスカウントの案内といって定期的なニュースレター配信を行えば、高い反響率が期待できます。

また、定期的にニュースレターを送っておくことで、すぐに反響を得られなかったとしても必要なときに依頼しようと思い出してもらえる可能性が高まるのもポイントです。

まとめ

FAXDMはFAX番号と原稿さえあれば、実施できる宣伝広告ですが、ただただFAXDMを送るだけでは効果が期待できません。そこで、ターゲットを明確にする、ターゲットに合わせて原稿にする、さらに送信のタイミングを見極めるなどポイントを押さえて実施するようにしましょう。ただ、一回のFAXDMで効果を得られるケースは少ないため、PDCAをくり返しFAXDMの精度を高めていくことが大切です。PDCAをくり返すなかで、反響率の高いFAXDMの送り方を見いだせれば、独自のノウハウとなって将来的な資産になります。