FAXDMを利用する際に最も重要なのがキャッチコピーになります。刺さるワード等を使わなければ、内容を見てもらえずに捨てられることも考えられるわけです。反響率にも大きな影響を与えるものであり、ビジネスの結果にも関わるといっても過言ではありません。今回は、FAXDMにおけるキャッチコピーに関する考え方について詳しくお伝えします。
キャッチコピーの考え方
キャッチコピーを作成するに当たり重要な4つのテーマについてお伝えします。一つも欠けてはならないところなので、頭に入れつつキャッチコピーを作成してみてください。
■より具体性のある言葉を使う
曖昧な表現はNGです。たとえば「従来の会計ソフトより処理時間短縮!」というよりも、「従来の会計ソフトよりも処理速度が20%アップ!」としたほうが、読み手の心に残りやすくなるのです。表現も具体性が増し、より信憑性が高まるでしょう。また英会話学習であれば「音声を聞くだけでOKな英会話学習法」ではなく、「1日10分でOK!音声のみで簡単に身につく英会話学習方法」としたほうが、読者の食いつきもよくなるものです。
■読み手の心に驚きや疑問をもたらす
読者に「!」や「?」といった感情をもたらすことが大事です。一時期流行ったのが「なぜ竿竹屋は潰れないのか」です。こちらは読者に「?」の感情をもたせることに成功しました。みんなが疑問に思っていることを言葉にしたからこそ、多くの人々の心に残ったのです。また「痩せたいなら炭水化物を定期的に取れ!」といわれたら、多くの方は衝撃を受けるものです。「本当なのだろうか?」と思い興味関心が湧き、内容を読む確率がアップするわけです。
■即効性をアピールする
商品であろうとサービスであろうと、長期間利用しなければ効果が得られないものに対して人々は無関心です。一方で、「今日から使える」「3日で効果が出る」などといわれたら食いつくものです。人間は即効性に弱いため、どこかしらに「すぐ」「即日」「最短」などの表現を使ってみるのもおすすめでしょう。
■プロのキャッチコピーを模倣する
よいキャッチコピーを真似るのも、立派な技術になります。もちろん完全に盗むのではなく、たとえば言葉のリズム感や構成などを参考にするわけです。100万部売れた本のタイトルや、大ヒット商品の名前やキャッチコピーなども集めてみましょう。すぐにそれらの情報が活かされなかったとしても、あなたの財産になることは間違いありません。いずれは役立つ日がやってくるものです。とくにおすすめなのは書店です。売れている本はタイトルを凝っているものが多く、キャッチコピーのヒントが隠れています。ぜひ参考にしてみてください。
人間の脳は疲れやすい
FAXDMを作成するに当たり、アピールポイントが多すぎて大量の文章をつぎ込む方が少なくありません。しかし、大量の文字はNGになります。そもそも、人間は大量の文字情報を見ると脳が疲れてしまうことがわかっています。人は紙面を読むと28%の情報しか頭に入ってこないといわれています。
さらに20分後には4割もの内容を忘れてしまうのです。だからこそ覚えてもらいやすいキャッチコピーが必要不可欠になるのです。端的な言葉で相手の印象に残れば、反響率も当然うなぎのぼりです。人の脳は疲れやすいとの意識を持って、なるべく端的に、そして簡潔にFAXDMを作成しましょう。
FAXの内容はすべて読まれていない
FAXの内容はすべて読まれるわけではありません。あなたもFAXDMを受け取った経験があると思いますが、手にとってすべての情報に目を通しているでしょうか。まずは大きなキャッチコピーだけが目に入り、キャッチコピーで気になるところがあったら多少読み進めてみる、といった程度ではありませんか。
つまり、FAXDMにびっしりと情報をつぎ込んでも、すべて読まれる確率は極めて低いのです。その点を理解し、受け手が一番知りたいと思う情報をもとにして原稿を作成していきましょう。最初の案は文字数が多くても構いません。しかし何度も推敲して、どんどんいらない情報を削ぎ落としていく作業が必要不可欠になります。
また、キャッチコピーは見やすい位置に配置し、しかも文字はかなり大きくするわけです。キャッチコピー以外はおまけといっても差し支えありません。FAXDMはキャッチコピーを見てもらえる確率も多くて50%程度でしょう。小さい文字となると20%から30%前後ともいわれています。
とにかく重要なのが、今回お話しているキャッチコピーのため、まずは読み手に何らかの衝撃を与えられるものであるかを考え作成してください。あとの文字はそのキャッチコピーを説明する程度のものでOKです。
まとめ
FAXDMのキャッチコピーの作成に関して、詳しくお伝えしました。具体性のある表現や読み手の心に「?」や「!」の感情を湧かせることが肝心です。その上で、即効性のアピールを組み込んでみてください。名案が思い浮かばなかったら、プロのキャッチコピーを参考にするのもおすすめです。ヒット商品などのタイトルにはヒントが隠れているので要チェックです。