FAXDMは、少ない投資で効果的な販促ができることで知られていますが、ファックス自体が今後消えゆく媒体であることも確かです。だからこそ有効に活用したいですよね。ここでは、FAXDMによる販促はまだまだ有効な理由、FAXDMによる販促のメリット、FAXDM販促を成功させるポイントについて解説します。
FAXDMによる販促はまだまだ有効
高度にデジタル化が進んだ現代、情報が氾濫しデジタル媒体の広告はどれもありふれたものに見えるようになりました。FAXは、かつての遺産として消えゆく運命の機器ではありますが、デジタル社会の今だからこそ、その存在価値を発揮できるという側面もあります。たとえば、「飲食店を出店するにあたって、近隣の会社にオープンの告知をしたい」というオーナーがいるとしましょう。個人店は資本が少なく、広告宣伝には多くのお金を割けません。
そのような店が大手のチェーン店と同じような広告宣伝を行っても、余程の顧客にとってのメリットがなければ、いつかは資金がなくなり息切れになるか、競合に埋もれて淘汰されてしまうのが関の山です。資本のない会社が大手に勝つには、顧客に「この店でなければならない」と思わせる強烈な個性やメリットをアピールするしかありません。大手は、多くの顧客を獲得するためにテレビCM、紙媒体のダイレクトメール、ウェブなど多額の資本を投下して宣伝を行いますが、対象が多数になるのでどうしてもありふれたものになります。ここにFAXDMを用いて差別化を図るメリットがあるのです。
よくあるテンプレートではなく、手書きで丁寧に美味しそうな絵や人情味のあるオーナーの顔、商品の特徴をピンポイントで描くなど大手には真似できないオンリーワンな広告を送ってみるのも有効で、ファックスがそのまま割引券になるように工夫してもよいでしょう。アットホームで地域に根差した会社こそ、FAXDMでの活路を見出すことができる可能性が高いといえるのではないでしょうか。
FAXDMによる販促のメリット
FAXDMによる販促のメリットは、まず販売促進にかかる投資が少なくて済むことです。販売促進は、当然のことながらかけたお金以上の利益を結果的に生み出さなければ、意味がありません。つまり、利益を得るゴールが短期であれ長期であれ、目的とする顧客数の増加、客単価の増額などの利益が得られなければ失敗ということになります。販売促進に慣れていて、ある程度の反響を予想できるデータを持ち合わせているならまだしも、販売促進に慣れていなかったり初めてであったりすると、失敗したときの損失が気になるものです。
FAXDMは、ファックスがあれば人件費を除いてほぼ0円で宣伝できます。テレビCMが数千万円から数十万円、紙媒体のダイレクトメールが1枚数十円から数百円、ウェブ制作が数十万円から数百万円などと考えれば、圧倒的に低コストで行えることが分かるでしょう。それゆえ、販売促進に慣れていなかったり、初めてであったりする場合には失敗したときの損失が最小限で済むFAXDMは最適なツールでしょう。また、紙媒体はどうしても相手に届くまでの送達日数があります。発送から早ければ翌日、配達猶予を設定しているものであれば1週間ほどかかります。
対してFAXDMは、送信を行えばすぐに受信側に届きます。紙媒体のよさは、その送付物をそのまま会社に持ち込んでもらうなどして活用できるところですが、FAXDMはしっかりとこの部分も持ち合わせているのです。紙媒体のよさと電子メールの手軽さを持ち合わせたFAXDMは、非常に優れた媒体といえます。
FAXDM販促を成功させるポイント
FAXDM販促を成功させるポイントとして、重要な事柄はいくつかあります。まず、送信先にとって自分の会社の商品やサービスにどのようなメリットがあるのかを想定して送付する必要があるのです。極端な例をいえば、花屋に花の宣伝をしたり、女性に男性用化粧品の宣伝をしたりしても意味がありませんよね。
相手の会社がどのような会社でどのようなものを求めているのかを想定して、「こんなにメリットがあるのか。買わない理由がない」というくらいに思わせなければ、購入や申し込みに到ることは難しいでしょう。販売促進のターゲットや目的は必ず明確にして、相手の心に刺さるピンポイントな訴求を行うようにしましょう。
後追いも重要な要素です。送りっぱなしでは相手からの反響が分かりません。改めて電話をするか、紙媒体のダイレクトメールを送付するなどのアクションを行うようにしましょう。ただし、あまりにしつこく反響を求めるとクレームになる可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
FAXDMによる販促はまだまだ有効な理由、FAXDMによる販促のメリット、FAXDM販促を成功させるポイントについて解説しました。販売促進は、それぞれの会社の大きさや業態などに適したものがあります。自身の会社がどのようなものにあたるのか、よく分析して適切な販売促進方法を考えてみましょう。上記を参考にFAXDMを販売促進の一手法として活用してみてはいかがでしょうか。