自社の商品やサービスをお客さんに知らせるためには、宣伝をする必要があります。
宣伝の手段もいくつかありますが、比較的簡単にできるのはFAXDMやテレアポです。
ですが、この二つには微妙な効果の違いがあります。
その違いを理解して両方を上手に使いこなしましょう。
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お客さんの都合に合わせるかどうか
FAXDMとテレアポの大きな違いは、お客さんの都合に合わせられるかどうかです。テレアポの場合には、直接電話で見込み客と会話することになりますのでお客さんの都合はあまり考えられていません。
場合によっては、一方的に電話をかけることで、見込み客に迷惑な時間帯に電話をかけてしまうこともあります。そうすると、用件を伝えようとした場合お客さんの方から断られる可能性が高くなります。
これに対して、FAXDMの場合には、見込み客の方は電話に出なければならない手間はあるものの、基本的に伝えたい内容は1枚から数枚の紙に集約されていますので、都合のよい時間にその内容を見ればよいことになります。
このように、顧客の視点から考えた場合、一方的に情報を伝えるだけなのかそれとも顧客の都合に合わせた時間に情報を見ることができるのかは大きく違いになるでしょう。当然ながら、クレームになる確率はテレアポの方が高くなる傾向があります。
やはり、見込み客の方も忙しい人が多いですので、都合の良い時に要件を確認してもらえるFAXDMの方が好都合と言えるでしょう。
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後で内容を確認することができる
FAXDMとテレアポと違いは、内容が紙面に残るかどうかです。
例えば、重要な内容を伝える場合、言葉で伝えることも可能になりますがこのときには短い言葉で伝えなければなかなか相手の記憶の中に残ることは考えにくいです。そうだとすれば、テレアポで相手に伝える場合、いかに短くそして必要最小限の言葉にまとめ上げるかが重要になります。ですが多くの場合、あまり言葉をまとめ過ぎると本当に伝えたいことを伝えられない可能性が高くなります。
これに対して、FAXDMの場合には紙の大きさには限界がありますのでその範囲内で文字で伝えることが必要になります。うまく用いれば、重要な内容をいくつか掲載させることが可能です。
少なくとも、文字として伝えたい内容が残りますので、後で見込み客がDMを見た時にもどのような内容なのかを確認することができる点は大きなメリットと言えるでしょう。しかも、紙媒体ですので、保管するにもたいして手間がかかりません。
ただ、紙の場合には人がしゃべっているわけではありませんので相手が読まないことも考えられます。そのため、単に文字を羅列するだけでなく、見込み客が興味を示す内容のレイアウトを作り込むことが重要になるでしょう。そのために、十分な時間をかけることで効果を発揮することが可能になります。
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人によって伝え方が変わるかどうか
FAXDMとテレアポの3つ目の違いは、伝え方の問題になります。
テレアポの場合には、伝える人間によってその内容が大きく変わってくるといっても過言ではないでしょう。上手な人が伝えれば、相手を引き込むような話し方をするため相手もじっくりと話しを聞いてくれる可能性が高くなります。
ですが、あまり話すことが上手でない人や相手のことはあまり考えずに話す人だと、相手は途中で「忙しい」と言って電話を切ってしまう可能性もあります。このように、その人の伝え方によって相手が話を聞いてくれるかそれとも途中で切ってしまうかの違いが出てくるところです。
一方で、FAXDMの場合には人によってそれほど大きな違いがあるわけではありません。当然そこに書かれている紙面の内容が重要になりますが、チェックする人が同じならばたいてい同じレベルの内容のものができるでしょう。しかも、実際に文面を書く人はごく限られていますので、人によって大きな違いが出ることは考えにくいです。
テレアポのように不特定多数の人が一斉に電話をかける場面と異なり、質の違いが出にくいです。当然、文章を書く人やチェックをする人の能力が重要になります。
相手に声が伝わらない分、文章の上にうまく感情をのせることも重要になるでしょう。両方をうまく使い分けることできれば、相乗効果を生み出します。
それぞれメリットとデメリットがありますので、この両方を上手に使い分けることができればそれぞれの欠点を補うことができる可能性があるでしょう。ただ、そこまで十分な資金がない場合にはやはり自社にとってよりメリットが大きい方を使うのが良いです。
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FAXDMとテレアポと違いの一つは、お客さんの都合に合わせることができるかどうかです。それ以外にも、言葉で伝えるのかそれとも文書で伝えるのかの違いにより、後で確認できるかどうかの違いも出てきます。
さらには、電話の場合は人によって伝え方が変わりますが、文書の場合は誰に送っても同じ内容のものを送ることが可能になるでしょう。このような違いにより、たくさんの反応の仕方はそれぞれになります。
それぞれメリットとデメリットがありますのでどちらがよいかを上手に使い分けることも重要です。