今回の記事では、FAXDMを導入している、もしくは今後導入を検討している事業者様へ向けた記事です。FAXDMで与える印象をよくして、売り上げを向上させたいと考えている方はぜひ、今回紹介するテクニックを生かしてみてください。数字が与える印象は非常に大きいので、ちょっとした知識の差が、売り上げに影響する可能性があります。
価格を明確にすべき商品と決め方について
はじめに、価格を明確にすべき商品について解説します。当てはまる商品は、価格設定に迷うような独自性のある商品です。
たとえば、一部の人にとっては絶大な価値がある、ホビー関連の商品などは価格設定が難しくなりがちです。なぜなら、このような一部の人に刺さる商品は、大勢の一般人にとって、まったく魅力的に映らないといったことが起こり得るからです。
そのため、ニーズが限定的な商品に関しては、価格を明確に定める必要があるのです。
そのほかに、価格を明確に定めるべき商品として、自身が持っている知識、経験自体を商品にする場合が当てはまります。
近年では自身の知識を商品化する傾向が進んでいる関係上、一般的な商品として扱われるようになってきました。
一部例を出すと、自身の持っている販売ノウハウを商品として取り扱う場合や、なんらかの事柄に対するコーチングをする場合も、自身のもつ知識を商品化しているといえます。
こういったケースでは、食材などの価格を決めるように簡単に値段をつけることは難しいでしょう。
では、どのように値段設定をすればよいのでしょうか。それは、類似するサービスと自身が提供できるサービスをよく比較して、相対的に価格を設定するほかありません。
一概に他サービスより安ければよいという訳ではなく、自身が提供するサービスが、他社と比べて優れているのであれば、価格を高めに設定することも視野にいれましょう。
なぜなら、他社と比べてあまりに安いとサービス面で劣っていると、判断される場合があるからです。値段を下げることによって目に留まりやすくなるメリットもありますが、下限の幅には十分注意してください。
価格の見せ方や書き方に注意しよう
続いては、FAXDMを送る際に注意していただきたい価格の見せ方や、書き方について解説します。難しい理論を覚えなくても、すぐに実践できる数字の記載テクニックになりますので、気になったものから試してみてもよいでしょう。
街中などで見かけることも多い記載の手段なので、知っている人も多いと思います。
端数を使った価格表記にする
ひとつ目は、値段を記載する際に端数をつかって表す手法です。例を挙げると、5,000円と表記するよりも、4,980円と記載した方が、顧客の目に留まりやすくなります。安くなった価格はたった20円ですが、実際には金額以上のインパクトを相手に与えることが可能です。
人は一般的に、最初の数字に注目していると言われているので、5千円台から、4千円台に下げることで、価格差以上のインパクトを相手に与えることが可能です。
扱う商品を少しでも安いと認知してもらいたい場合は、このテクニックを活用してみてください。
キリのよい数字の価格設定にする
ふたつ目の手法は、商品の価格をキリのいい数字で表すテクニックです。キリのいい数字とは、1,000円、500円といったように端数を含めない数字です。
安く見せるために端数で表記する方法を紹介しましたが、安く認知してもらう必要がないサービスだと、キリのいい数字で表す方法を取ることができます。
メリットは、購入者側が細かい値段を計算せずに購入に踏み切れる点です。とくに、顧客が複数買いを検討している際には、有効な手立てになります。
細かい数字を計算する必要がないので、購入のハードルを低く感じさせることができます。
売上アップのためにできるテクニック
最後に、売り上げアップに期待できるテクニックで有用なものをいくつか紹介します。
まずは、50%オフと、表記するよりも半額と表記したほうが、顧客はお得に感じやすいことを覚えていただければと思います。理由は漢字で表した方が、日本人にとっては直感的に理解しやすいためです。
ただし、一部例外もあり、高級ブランドなどは店舗のイメージ面から、オフで表記した方が店舗の雰囲気を損なわない場合があります。
続いての手法は、1個あたりの値段や、1日の値段を伝える方法です。この手法をよく利用しているのは、サプリメント会社です。例えば1袋900円ではなく、1日当たり30円と表記すると、顧客側はいちど試してみようと思い、購入に踏み切る場合が多くなります。
ただ、あまりに過度に分割して表記すると、顧客側が怪しむこともありますので過度な分割表記は禁物です。
まとめ
今回の記事では、FAXDMの導入を検討している、またすでに導入している業者様に向けた、数字を表す際の簡単なテクニックを紹介しました。簡単であるものの、効果が実証されている有用なテクニックですので、認知していなかった方はぜひ、今回紹介した手法を取り入れてみてください。
人は理屈だけでなく、数字の第一印象に大きく左右されます。もちろんテクニックだけに頼るのは推奨できませんが、商品に自信はあるものの、今一つ売り上げが上がらないと悩んでいる業者様には今回紹介したテクニックが、助けになるはずです。