FAXDMを送るリストは購入した方がいい？

FAXDMは、ダイレクトマーケティングのなかでも比較的安価で、多くの企業にアプローチできる手段です。しかし、リストの質が低いと、せっかくの施策も効果が薄れてしまいます。今回は、FAXDMのリストについて、購入すべきかどうか、それぞれのメリット・デメリット、そしてリスト購入以外にどのような方法があるのかを説明します。

FAXDMリスト購入のメリット

FAXDMリスト購入のメリットは以下の通りです。

ターゲティングを容易にし、無駄な配信を抑制

高品質なリストを入手できるというメリットに加え、FAXDMリスト購入は、ターゲティングを容易にし、無駄な配信を抑制できるというメリットもあります。

業種、規模、地域、売上高、資本金、従業員数など、さまざまな条件で絞り込み検索ができるため、自社の商品やサービスに合致した企業へピンポイントにアプローチできます。たとえば、製造業向けの商品を販売している場合は、製造業の企業に絞って配信することで、より高い反響率を期待できます。

また、担当者名や役職で絞り込み検索できるため、意思決定層に直接アプローチできます。担当者名や役職が分からない場合は、部署名で絞り込み検索することも可能です。

手間と時間を削減し、本業に集中できる時間を作る

FAXDMリスト購入は、手間と時間を削減し、本業に集中できる時間を作るというメリットもあります。リスト作成は、名刺の整理や情報収集、データ化など、非常に手間と時間がかかります。

とくに、ターゲットとなる企業が多い場合は膨大な作業量となり、本業に支障をきたしてしまう可能性もあります。しかし、FAXDMリストを購入することで、これらの作業を全て業者に任せることができ、本業に集中できる時間が増えます。

リスト販売業者は、豊富な経験とノウハウに基づいて、効率的にリストを作成・管理できます。また、リスト販売業者は、配信代行サービスも提供している場合が多いです。

配信代行サービスを利用すれば、配信スケジュール設定、本文作成、送信、開封率・返信率分析など、配信に関する全ての作業を業者に任せられます。

最新情報の入手で、常に最適なアプローチを実現

FAXDMリスト購入は、最新情報の入手で、常に最適なアプローチを実現できるというメリットもあります。リスト販売業者は、定期的にリストを更新しており、常に最新の情報を入手できます。

自社でリストを管理する場合、情報が古くなったり、担当者が変わったりして、せっかくの配信が無駄になってしまう可能性があります。たとえば、企業が移転したり、業種を変更したり、担当者が変わったりした場合、自社で管理しているリストでは古い情報しか反映されていません。

しかし、リスト販売業者のリストであれば、常に最新の情報に更新されているため、このような問題を回避できます。また、リスト販売業者は、業界動向や市場調査に基づいて、リストを更新している場合もあります。そのため、常に最適なタイミングで、最適な企業にアプローチしやすくなります。

FAXDMリスト購入のデメリット

FAXDMリスト購入のデメリットは以下の通りです。

コストがかかる

リストの件数や品質によって価格が異なりますが、高品質なリストを購入するには、それなりの費用がかかります。予算によっては、購入を断念せざるを得ないケースもあるでしょう。

具体的には、1件あたりの価格は、数円から数十円程度が一般的です。しかし、業種や規模、地域などの条件で絞り込み検索できるリストや、担当者名や役職情報が収録されたリストなどは、より高価になる傾向があります。

購入後の精度確認が必要

購入したリストには100％正確な情報が含まれているとは限らないため、実際に使用する前にリストの精度を確認することが重要です。これをおこなうためには、リストに記載されている住所や電話番号が正確であるか確認し、企業名や担当者名に変更がないかをチェックする必要があります。

また、担当者が退職している場合にはその情報も更新する必要があるため、これらの点を検証するためには企業に直接電話をかけたり、インターネットで追加の調査をおこなったりすることが効果的です。このプロセスを通じて、リストの正確性と有効性を保証することができます。

法令遵守に注意が必要

購入を検討しているリストが個人情報保護法などの法令に違反していないかどうかを確認することは非常に重要です。リストを販売している業者が法令を遵守しているかどうかを確認するために、その業者のホームページや提供する資料を事前に詳しく調べることが必要です。

さらに、リストに含まれる情報がどのようにして収集されたかも確認し、それが個人情報保護法をはじめとする関連法令に適合しているかを検討することが求められます。

これらの点に注意して、法令遵守に十分配慮している信頼できる業者からリストを購入することが、法令違反のリスクを避けるためには不可欠です。

FAXDMリスト購入以外の方法

上記のように、FAXDMリスト購入にはメリットとデメリットがあります。予算や時間、手間などを考慮して、最適な方法を選択することが重要です。以下は、FAXDMリスト購入以外の方法です。

過去顧客のリストを活用する

過去に取引や問い合わせがあった顧客のリストは、比較的安価で入手できます。しかし、リストの鮮度や正確性に欠ける場合があり、ターゲティングも限定的です。

企業情報書籍などから収集する

企業情報書籍には、多くの企業情報が掲載されています。しかし、手作業で情報を収集する必要があるため、非常に手間がかかります。また、情報が古かったり、担当者情報が掲載されていない場合もあります。

FAXDM代行会社に依頼する

FAXDM代行会社は、リスト作成から配信までトータルでサポートしてくれるサービスを提供しています。自社でリスト作成や配信をおこなう手間と時間を省け、より効率的にFAXDMを運用できます。

まとめ

FAXDMリスト購入には、高品質なリストを入手できる、ターゲティングを容易にし、無駄な配信を抑制できる、手間と時間を削減し、本業に集中できる時間を作る、最新情報の入手で、常に最適なアプローチを実現できるというメリットがあります。しかし、コストがかかる、購入後の精度確認が必要、法令遵守に注意が必要というデメリットもあります。予算や時間、手間などを考慮して、最適な方法を選択することが重要です。