DMと一口にいっても郵送やEメールなど、さまざまな種類があります。このページでは、その中でもFAXDMとEメールDMにスポットを当てました。双方それぞれにメリット・デメリットがあり、どのような場面で使えば効果を発揮するのか、有効な活用例も紹介しています。違いを理解して、DMをうまくビジネスに活かしましょう。
FAXDMを活用するメリット・デメリット
FAXDMは内容が決まればすぐに送信でき、顧客の反応も比較的早く得られるDMです。メリット・デメリットを紹介しましょう。
メリット
FAXDMは「すぐに送信できる」「コストを抑えられる」「開かれた状態で届くため、情報が届く可能性が高い」「下半分を申込用紙として利用すれば返信が手軽にできるので、反応してもらえる可能性が高い」といったメリットが挙げられます。
FAXDMは、郵送DMと比較して即座に送れる点がメリット。郵送DMはチラシなどの作成・印刷・封入・発送するまで時間を要しますが、FAXDMは原稿とFAX番号のリストさえあればすぐに送信OKです。コストがおさえられる点も大きい利点。1件につき3円程度なので、印刷代などがかかる郵送DMより送信コストを安く抑えられます。
また、FAXDMは送信した情報が開かれた状態で届くため、顧客に見てもらえる可能性が高いです。企画から時間をかけずに発信できるので緊急性が高い告知やキャンペーン案内に活用するとよいでしょう。さらに、下半分を申込用紙に利用できるレイアウトにすれば、顧客は記入して送り返すだけでよく、顧客側にとっても手軽です。すぐの反応がほしい時に便利なDMだといえるでしょう。
デメリット
では、FAXDMのデメリットを見ていきましょう。「一般家庭向けでない」「情報量やデザインの制限がある」「情報がもれるリスクがある」というデメリットが挙げられます。現在、FAXを導入している一般家庭は少ないため、一般家庭向けのマーケティングに向いているとはいえません。
また、FAXはA4用紙にモノクロ印刷という形式。掲載できる情報量やデザインは限られています。必然的に華やかなデザインが難しくなるので、魅力的な内容にしづらいというデメリットもあります。
最後にお伝えするデメリットは非常に気をつけなければならない点ですが、情報漏えいのリスクがあるということです。万が一FAXの送信先を間違ってしまうと、相手先に顧客の情報が漏れてしまいます。前もって送信番号を登録しておきダブルチェックをしたうえで送信するなど、徹底した確認が必要です。
EメールDMを活用するメリット・デメリット
次に、EメールDMを活用するメリット・デメリットを紹介します。EメールDMも、短時間で情報を送信できるDM。しっかり押さえたうえで、ビジネスに活かしましょう。
メリット
EメールDMのメリットとして「コストを抑えられる」「短時間で情報を送信できる」「自社サイトに誘導しやすくなる」「受信側の反応を数値化でき、結果を見える化できる」といったものがあります。EメールDMは、郵送DMのように発送物の印刷や発送をする必要がなく、大幅なコストカットが可能。また、送信ボタンをクリックすれば即座に送信できるため、メールの内容さえ決まればすぐに送信でき、タイムリーに情報を届けられる点も大きなメリットです。
そして、自社サイトに誘導しやすくなる点も挙げられるでしょう。これは、Eメールならではのメリット。電子媒体という特性を活かし、URLリンクをクリックしてもらうだけで、自社のホームページに誘導できます。
その特性を活かしたもうひとつのメリットとして、送信した対象の反応を数値化して、結果を可視化しやすいことも挙げられます。結果を分かりやすく見える化できるため、DMのさらなる改善などに役立つでしょう。
デメリット
デメリットは「迷惑メールに振りわけられる可能性もあり、開封されにくい」「Eメールはターゲットが限られる」といったような点があります。いずれも、電子媒体という形式ならではのデメリット。顧客のアドレスが変更されている場合、Eメールはそもそも届きません。
迷惑メールとして振りわけられてしまった場合、相手は開封することすらしないでしょう。また、Eメールにあまり馴染みのない高齢者や子ども層にとっては、EメールDMを受け取る環境すら整っていないケースもあります。
FAXDM・EメールDMの活用例
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、今度は活用例を見ていきましょう。効果的に活用していくことで、ビジネスにおいておおいに役立つはずです。
FAXDMの活用例
FAXDMは、低コストですぐに送信できる、情報を見てもらいやすいというメリットがあります。メリットを活かした活用例として「新しい製品やサービスの案内」「直近のセミナーやイベントの開催情報の案内」「キャンペーン告知の案内」があります。
送信後に電話をして、FAXが届いたかを確認するとよいでしょう。FAXDMは開いた形で情報を届け、顧客がすぐに内容を確認できるため、新しい製品やサービスの案内、キャンペーン、セミナーなどの案内に向いているといえます。FAX機器を持っている家庭はあまり多くないことから、FAXDMは法人向けに利用されることが多いDMです。申込用紙として利用できる部分をDMに組みこめば、顧客からの返信も期待できます。
Eメールの活用例
EメールDMは文面さえ決めてしまえばタイムリーに送信できるDMであり、一度に多くの顧客に送信できるというメリットがあります。日常的にメールを使用しているビジネスマンやOL、若い年代に効果を発揮するでしょう。
メリットを活かした活用例として「イベント中止など緊急性を要する告知」「期間限定のキャンペーン告知」「バースデー特典の案内」「スマホで表示できる限定クーポン」「セミナー動画の配信」などがあります。すぐに送信できるため、急ぎの情報やタイムリーなお知らせなどに適しているDMです。とくに、動画配信は電子媒体だからこそできることであり、顧客にとっても非常に利便性が高いといえます。
まとめ
紹介したFAXDM、EメールDMはそれぞれメリット・デメリットがあり、効果的な活用例も異なります。どちらも低コストですぐに情報を送信できるというメリットがありますが、法人向けだったらFAXDM、個人にも向いているのはEメールDMといえるでしょう。また、ターゲット層によってもうまく使いわけられるとベストです。双方のメリットを活かした活用例を参考にし、状況によって最大限に効果を発揮するDMを選びましょう。