美容院の宣伝方法は色々ありますが、DMは現在でも根強く行われています。その理由は、開封率が高いことに加え、リピーターとして再び来店してもらえる確率が高いからです。初回のみ来店して2回目以降は来店せずに別の美容院に通う人を減らせる効果があります。その特徴を見ていきましょう。
美容院がFAXDMを行うメリット
メリットを3つ紹介します。
昔から行われている定番の宣伝方法
現在のようにインターネットが普及していない時代から行われてきた宣伝方法です。現在でも根強く行われています。時代は変わりましたがDMは効果がある宣伝方法です。
開封率が高い
意外に思われるかもしれませんがDMの開封率は高いのが特徴です。それは、チラシやフリーペーパーなどとは異なり、自分宛てに届いた郵便物だからです。特別感が違うのと、宛名が記載されているので開封しないでゴミ箱に捨てるのがなかなかできないからだといわれています。
リピーターとして呼び戻せる確率が高い
何となく足が遠のいてしまったお客さんにDMを読んでもらうと、呼び戻せる確率が高いといわれています。再び来店したいけど、美容院に連絡するのが億劫と感じている人をDMで呼び戻せるでしょう。
美容院におすすめのFAXDMの種類
4種類のDMを紹介します。
サンキューDM
初回のお客さんにサンキューDMを送る方法があります。初回のみ来店して2回目以降は来店せずに別の美容院に通う人は2人に1人といわれています。つまり約50%の確率でリピートされないということです。これはもったいないことなので、リピートしてもらうためにはサンキューDMは有効です。
バースデーDM
現代はインターネットが普及しているので、誕生日に手紙をもらう機会が減りました。メールやSNSでバースデーメッセージが届くのが主流なのに、バースデーDMが届くと嬉しくなるでしょう。バースデーキャンペーンをつけておくと来店してくれる確率が高まります。また、お客さんは来店時にスタッフにバースデーDMのお礼を伝えられるので、義理堅いお客さんは来店してくれるかもしれません。
年賀状などのDM
年始は自宅で過ごす人が多いので、DMをじっくり読んでくれる可能性があります。また年始は、人間の心理として新しく生まれ変わりたいと思うので、来店する可能性が高くなります。簡単な年始の挨拶に加え、キャンペーンを期間限定で行うと新規顧客も見込めるでしょう。
リピーターとして呼び戻すためのDM
半年から1年程度、来店していないお客さんにDMを読んでもらいます。ロングヘアのお客さんの場合、来店頻度がショートヘアのお客さんに比べると少ないので、DMが届く頃に来店してくれるかもしれません。ショートヘアのお客さんは最低でも2か月に一度は美容院に通うので、もしかすると別の美容院を利用している可能性があります。しかし、別の美容院のサービスが満足できなかったりすると再び来店してくれる可能性があります。
FAXDMを作るときに押さえたいポイント
いつでもDMを送れば読んでくれるわけではありません。タイミングよく送ることが必要です。今まさに美容院について考えていたというタイミングであれば最適でしょう。
タイミング
DMを読みたいタイミングに送るためには、生活が変化しやすい1月、4月、9月がおすすめです。1月は、新年が始まるので気持ちを整えたいというお客さんが増加します。思い切って去年とは違う自分になりたい人もいるでしょう。
また、4月は新生活が本格的に始まります。進学や就職のために髪を切る人がたくさん来店します。そして、5月のゴールデンウィーク前に、進学や就職などで新しく美容院がある街に引っ越してきた人が来店する可能性が高いので、4月は上旬と下旬にDMを送るようにします。9月は、夏が終わり今年の終わりを意識する頃なので、秋らしい髪型に挑戦する人が増加します。また、乾燥が気になる季節になるので、頭皮ケアのオプションも希望する人が増えます。
キャッチ―なキーワード
DMを開封して閲覧してもらうのが、まず最初の目的ですが、本当の目的は美容院に来店してもらうことです。DMを読んだ人が、美容院に来店したいと思わない限り、今後DMが読まれる可能性は低いでしょう。そのためにはキャッチ―なキーワードで目を惹きつけることです。ポスターの見出しのようなインパクトが必要です。
これを妥協するとDMを住宅のポストに配布することが目的になってしまうので、どういうお客さんに来店してほしいのかをイメージして考えましょう。また、競合他社も同じようなタイミングでDMを送付する可能性があります。差別化を図り、競合他社よりインパクトを与えましょう。
伝えたいことを絞る
インパクトを与えるのはキーワードだけではありません。写真、文章、色、文字の大きさ、字体など、DMすべてにインパクトがなくてはいけません。しかし、あれもこれもとたくさん盛り込みすぎると、結局何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。また、DMを読む人も読むのを面倒に感じてしまうでしょう。
要点を絞って伝えるためには、私の美容院はこれができる、これが得意、こういうお客さんから支持されているなど、お客さんの悩みをどのように解決できるかを示すようにするとよいでしょう。
まとめ
競合他社も同じようにDMでリピーターを増やそうとしているでしょう。初回のみ来店して別の美容院に通う人が多いということは、お客さんは美容院にこだわっていない可能性があります。初回は値段が安い美容院が多いので、そこまで費用をかけずに綺麗になれます。それはどの美容院もほぼ同じです。DMでリピーターを増やすとともに、ほかの美容室とは違う満足感をお客さんに与えられるとリピートしてもらえるでしょう。