FAXDMを送信する場合は反響率が一番気になるものです。FAXDMの効果が出やすい商品や顧客層を把握したうえで配信を行いましょう。特に反響に影響するのが顧客のリストです。リストの質によって今後のビジネスが左右されるといっても過言ではありません。
まずは一度配信してみて様子を見る
企業にFAXDMを送ったときの反響率は平均で0.1%~0.3%です。1,000件送ればレスポンスが1~3件あるといっていいでしょう。どんな内容を送るかでも変わるので、適当に送っているだけでは全くの無反応になるのも珍しくありません。最適な戦略を意識すれば平均以上に反響率が上がってヒットする場合もあります。
そもそもFAXDMは企業や価格帯によって結果がバラバラで安定しません。中小企業なら受け取った人に決定権がある確率もありますが、大手企業では目に触れられず捨てられる可能性が高いです。この方法なら絶対に反応してもらえる確実な方法は存在しないのです。
反響率を上げるにはデータを蓄積してターゲットを絞ることになります。しかし、最初は一度配信してみて様子見するしかないというのが現状です。商品そのものや相手企業の属性に上手くマッチする必要があります。改善したいならターゲットの絞り込みだけでなく、内容や配信のタイミングなどさまざまな要素で対応しましょう。一連のことを積み重ねることで徐々に効果のあるFAXDMに変えていくことが可能です。
大事なリストは定期的に確認する
他要素もありますが、FAXDMの成否は名簿リストでほぼ半分決まってしまいます。名簿リストを所有するのはFAXDM業者であるので、業者が抱えるリストの質は大きいです。そしてそのリストはこまめにメンテナンスしないと質が落ちていきます。特に入れ替わりの激しい飲食業界では放っておくと一気に悪くなります。FAXDM業者を選ぶ際はリストの入手先とメンテナンスの頻度を重視しましょう。的外れの相手や業種に配信すれば作成する意味がなくなってしまいます。
また注意したいのは、1件のあたりの単価が安すぎる業者です。安すぎるとサービスの質が劣りやすいリスクがあります。安い業者がすべて当てはまるわけではありませんが、その名で信頼できる業者を選ぶことが大切です。
さらに購入したリストの中には本来のターゲットとは外れた企業がある可能性があります。業種によっては入れ替わりが激しいので、会社の経営をチェックする作業は手間となりますが、この作業をすることで反響率は大きく変わります。クレームの回避にも役立つので、こうした作業もしてくれる業者なら安心して依頼できます。
他にも、リストを自分で持ち込んで送信作業を外注するという手段ならリスクを軽減でき、これはエクセルやパワーポイントなどを利用すれば簡単にデータベースを作ることができます。反響によっては活用方法を変えることもできるので、余裕があればFAXのみならず、メールや新聞の折り込み広告など他メディアとミックスさせても良いでしょう。
まずはFAXDMを送信してみて手応えのある反応があった顧客に的を絞った方が効率的で、新規だけでなく、既存の顧客にも有効なアピールはできます。そしてFAXDMの反響率を高めるには時間帯も大事です。信頼できる業者はその点を把握しているのでぜひ依頼してみましょう。時間指定もできるのでリストが膨大でも決まった時間に一斉送信が可能です。定期的にニーズが高まる時期もあるので、世相に合わせた内容を送れば大きな反応が取れるでしょう。
不快感を与えない内容・デザインにする
FAXDMは適切な相手に印象に残るデザインをされた原稿を送るのが重要です。読まずに捨てられてしまっては意味がありません。
例えば、伝えたい情報を詰め込みすぎると文字が小さくなり見た目の印象が悪くなりますので文字のサイズにも気を付ける必要があります。また、キャッチコピーは要点を絞って印象を残しましょう。FAXの特性を理解し、見た目の良さを意識したデザインが好ましいです。そして原稿は、カラー原稿にしても受信側がモノクロに変換します。変換されると見栄えが悪くなるので注意してください。
さらに相手側のことを考えるならインクトナーの消費量も気をつけてください。黒地に白抜きの文字は消費量が増えて負担になります。写真やイラストも多すぎると粗く汚く見えるのでほどほどにしましょう。
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FAXDMは送られてきた時点で目を通す可能性が高い媒体です。これはすぐに捨てられがちなハガキやメールのDMとは違う強みを持っています。しかし、受信側が必ず反応してくれるとは限りません。それどころか的外れの相手に送ってしまうとクレームやトラブルに繋がります。便利な手段ですが送るタイミングや相手などには気をつけたいところです。
反響率を確実に上げるには定期的なリストのクリーニングが重要です。一度で高い反響を上げるのは難しいので、FAXDMはクリーニングを兼ねて試行錯誤していきましょう。