昨今、多くの企業で注目を集めているのがFAXDMです。しかし、利用時のポイントを理解しておかなければ、期待する効果は得られないでしょう。そこで、今回はFAXDMのテンプレートの選び方や利用時のポイントについて解説していきます。これからFAXDMの導入を検討されている方、効果が薄いと感じている方はぜひ参考にしてください。

FAXDMのテンプレートの選び方

FAXDMを導入する際はテンプレートを熟考する必要があります。受信者に読んでもらうために工夫が必要になるでしょう。ただ、どのようなテンプレートが読まれやすいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

■読まれやすいテンプレートの特徴

適度な空白をつくって、文字で埋めすぎないことが大切です。文字だらけの原稿だとどうしても読みにくくなってしまいます。そのため、適度に空白をつくることで読みやすい文章に仕上げることを心がけましょう。

さらに、フォントや文字サイズにも工夫が必要です。協調したいところやアピールしたいところはゴシック体や太字を使用して、しっかりとアピールしましょう。また、画像を少なくすることもポイントです。というのもFAXというのは基本的にモノクロで印刷されます。つまり、画像や写真が多いと、逆に見にくくなってしまうのです。そのため、できるだけ画像を少なくしてください。

また、図やイラストを使用するのも可能な限り避けたほうがよいでしょう。どうしても、イラストなどを使用する場合は明暗がはっきりしたものを選ぶことがポイントです。ただ、画像やイラストが多いとデータ容量が多くなってしまうので、受信側の設定や機材によっては受信エラーになってしまう可能性も否めません。そのため、文字がメインとなる原稿に仕上げましょう。

FAXDMのテンプレートはデザイン型と文章型の2つ

FAXDMのテンプレートは大きくわけて2つあります。

■デザイン型

デザイン型テンプレートの場合、商品PRや集客を意識したデザインするのがポイントです。たとえば、商品の何をアピールしたいのかをしっかりと考えてアピールポイントを強調したデザインにするのがコツです。そのほか、飲食店などの集客を目的としたFAXDMの場合、わかりやすさがポイントになるでしょう。

どのような飲食店なのか、どのような料理を提供しているのかが、しっかりと伝わるようなデザインに仕上げることが大切です。文字サイズやフォントを使いわけることで、強調したい部分をインパクトのある仕上がりにして作っていくのがよいでしょう。

■文章型

文章型デザインはデザイン型と異なり、文字主体のテンプレートになります。しっかりと文章を構成して、何を伝えたいかを意識しながら作文するのがポイントです。もちろん、文章を詰めすぎると原稿を読みにくくなってしまうので、あくまでも適切な行間を取りながら文章を作成していきましょう。

デザイン型のテンプレートを利用するときのポイント

デザイン型テンプレートを利用するときはアピールのしすぎに注意したほうがうよいでしょう。というのも、FAXが広告だとわかった時点で破棄してしまうところもあるからです。そのため、アピールを強くしすぎると、そもそも読んでもらえない可能性もあります。そのため、商品やサービスをアピールするのもの、チラシ感を抑えたデザインにするのがポイントです。

文章型のテンプレートを利用するときのポイント

文章型テンプレートの場合はターゲットを意識した文章に仕上げるのがポイントです。ターゲットをしっかりと絞ることで、どのような文章を書けばよいのかおのずと決まってくるでしょう。ただ、文章を詰め込みすぎず、空白をつくるなどの工夫は必要になります。

また、アピールポイントについてはフォントサイズを変えたり、強調したりすることが大切です。文字だらけのテンプレートの場合、全文を読んでもらえるとは限りません。そのため、アピールしたい内容にアクセントをつけてテンプレートを作っていくのがポイントといえるでしょう。

そのほか、文章力を磨くのも大切です。稚拙な文章や誤字脱字などがある場合は信ぴょう性が低くなり、相手にしてもらえないこともあります。そのため、文章スキルを磨くことも必要です。たとえば、セールスライティングやPRライティングなどの知識を身につけるのもよいかもしれません。

近年、多くの企業でFAXDMを採用しています。しかし、どのようなテンプレートにしたらよいのかわからないという企業も少なくありません。また、FAXDMを採用しているものの、期待している通りの効果が得られないということも珍しくありません。というのも、しっかりとポイントを意識したテンプレートを作れていないからです。FAXDMのテンプレートを作るときはデザイン型なのか、文章型なのか、しっかりと区別してデザインしていくことがポイント。さらに、読み手の立場にたって作り上げることが必要でしょう。