皆さんはオフライン広告という言葉をご存知でしょうか。これは広告宣伝に関わらない方にとっては初めて聞く言葉であるという方も多いでしょうが、日常に溶け込んだ広告です。ここでは、オフライン広告とは何か、オフライン広告の種類、オフライン広告のメリット、デメリットについて解説します。
オフライン広告とは
オフライン広告という言葉があるということは、その対極にオンライン広告という言葉もあるでしょう。まずはオンライン広告について説明しましょう。オンライン広告はその名の通り、インターネットを利用した広告宣伝をいいます。WEBページの広告、動画投稿サイトの広告、アプリ内の広告など一度は見たことがあるでしょう。対して、オフライン広告はオンライン広告以外の広告を意味するのです。
オフライン広告の種類
オフライン広告の種類は無数に存在します。というよりすべてのものが広告になる可能性を秘めています。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の広告はもちろんのこと、バス、車、電車、飛行機の本体に描かれるもの、車内の吊り革に描かれるもの、吊り広告、DM、タウン誌、情報誌、自治体の広報誌、立て看板、店舗前の黒板アート、牛乳パックの広告欄、果ては電柱に貼られるピンクチラシまで我々の日常はあらゆる広告に囲まれて存在するのです。
これらの広告は、あまりに日常に溶け込みすぎて意識しないと見逃してしまうものばかりですが、これはそれだけこれらの広告の手法が我々の生活に馴染んでいることを意味するのです。
オフライン広告のメリット
オフライン広告のメリットは、なんといっても相手にダイレクトに訴求できるインパクト。オンライン広告は“閉じるボタンを押さないと消えない”“クリックするまで消えない”というものから“スクロールすると出てくる”“ページの端のほうにある”といったものが主流です。正直、興味のない方にとっては鬱陶しいものでしょう。
オフライン広告は、不特定多数の方に訴求する待ちの広告といえます。オフライン広告のように自分から街中に行って、実演することで広告塔になるなど、自分から露出度を高めることは難しい側面があります。広告が発現する回数を増やしたり、広告を出す媒体を増やしたりすることはできますが、その分費用はかさむでしょう。対してオフライン広告は“車や電車の車体に描いたり、吊り広告を出したりする”“地元の顧客数を伸ばしたいので、地元のタウン誌に広告を出す”などを行うことでそれらを利用する方や興味のある方に対してダイレクトに訴求できます。
また、広告が実物なのでより多くの方にほかには真似できないインパクトを与えられます。たとえば“キャラクターの巨大なバルーンを空高く飛ばす”“各地の人通りの多い場所でゲリラ広告を出すことで魅力を発信する”“会社のキャラクターが街中を練り歩く”など、実際に見るものであるがゆえにその意外性、訴求力は非常に高いものがあるのです。工夫次第でほかの追随を許さない独自の印象を与えることも可能です。
オフライン広告のデメリット
オフライン広告は、媒体が実物であるが故に“どのような方に、どのように訴求するか”が明確であれば、非常に有用な媒体であることは間違いがありません。しかし、裏を返せば、実物であるがゆえに効果を数字で確認することが難しいのも事実です。
オンライン広告は、クリック数、閲覧数などが数字ではっきり分かるので、その広告が販売や契約に結びついたかどうかの分析がしやすいです。反面、オフライン広告はこのような根拠を測る手段がなく、単純に広告を出す前と後で商品販売数や契約件数が伸びたのかの比較をするくらいしかできません。つまり、販売数などが伸びてもそれが広告によるものなのか確実には分からないというのがオンライン広告の物理的なデメリットといえます。
また、無在庫、無店舗で運営している場合は、直接対応することが難しく、需要が急増した場合には販売機会を逸してしまうかもしれないなどの問題が発生する可能性があります。これらの問題を解消するには、“オンライン広告と組み合わせて相乗効果を狙うこと”“ホームページやSNSに誘導して視覚的に数字を確認できるように誘導すること”が有効でしょう。“イベント開催の告知をオフラインで行い、詳細はオンラインで行う”“オフライン広告にウェブやSNSにリンクしたQRコードを添付して訪問を確認する”といったことを行えば、どのような方がどのくらいの数訪問や登録、購入を行ったのかのデータを入手できるので効果測定もしやすくなります。
まとめ
オフライン広告とは何か、オフライン広告の種類、オフライン広告のメリット、デメリットについて解説しました。オフライン広告がどのようなもので、そのメリット、デメリットが分かったのではないでしょうか。広告宣伝はさまざまな手法があり、工夫次第で絶大な効果が得られる可能性があります。上記を参考に、自社の広告宣伝にオフライン広告を組み込んでみてはいかがでしょうか。