人的営業を行わなくても、何千件以上もの企業に商品やサービスをアプローチできるのがFAXDMです。ファックスを利用するので開封率も高く、捨てられる心配も少ないことなら、とくに小規模の法人向けに効果があるといわれています。
とはいえ、FAXDMは決してよい点ばかりではありません。
そこで今回は、FAXDMの特徴や魅力について紹介します。メリット・デメリットについても掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
小規模法人向けに効果的
FAXDMは、早いレスポンスで高い宣伝力があります。とくに小規模法人向けに効果があり、商品情報や企業情報をまとめて一括配布できるのが特徴です。
ここでは、FAXDMの特徴を紹介します。
ファックスを利用したDM
FAXDMは、その名のとおりファックスを使ったDM(ダイレクトメール)になります。
ファックスを主体としているため、ファックスを利用していない企業にはメリットが少ないかもしれませんが、利用している企業であれは一斉にDMが送れるので作業を短縮し効率性もアップします。
また郵送する手間も省けることから、紙代・印刷代・送料も不要でしょう。
初心者でも簡単に利用できる
ファックスを使ってDMを一斉送信するだけでよいので、利用方法は決して難しくありません。そのため、初心者でも比較的スムーズに習得できます。
詳しい操作については後述しますが、メールを送るときと同じように、作成したものをファックス送信するだけでOKです。自宅にファックスがある方なら、より簡単に操作できるでしょう。
営業まわりが不要
「顔を合わせないと営業の意味がないのでは?」と思われる方も多いはずです。しかしFAXDMは、ファックス送信するだけで会社の宣伝が行えます。ようするに、わざわざ営業まわりをしなくても商品情報や企業情報を伝えられるというわけです。
また一般のファックスとは異なり、FAXDMは一度に多数の書類・情報を送信できます。何万件ものファックスも難なく送れますから、煩わしさもありません。
実際、送った数分後に問い合わせがあった企業も存在するので「フェイストゥフェイスでないと営業の価値が下がる」ということはまずないでしょう。
知っておくと得するメリット・デメリット
一見するとメリットばかり目立つFAXDMですが、マイナス点もきちんと存在します。導入する前にメリット・デメリットについて理解しておくと、安心して利用できるでしょう。
メリット1:営業の手間とコストを削減
ファックスだけで会社の宣伝ができるわけですから、営業に行く手間が省けます。これは、人材・コストの削減にもつながるため、効率よく業務を遂行できるようになります。
また営業が苦手な社員にとっても、ファックスひとつで商品や企業のアピールができればストレスフリーで仕事ができます。そのかわり興味をもってもらうファックスを送信する必要がありますが、それでも営業に行く手間が省けるのは大きなメリットでしょう。
コストに関しても、人的営業ではないので人件費も削減できますし、紙のDMを送る場合もハガキ・封筒・送料・宛名張貼り・印刷などが要りません。原稿も白黒なので1通あたりにかかる料金も5円~10円程度とお得です。
メリット2:一括配信できる
一度に何千件、何万件もの規模に送信できるので、ムダがありません。
企業に送信する場合は予めリストアップしておく必要がありますが、商品情報や企業情報を一括配信できるのは非常に便利でしょう。
ちなみに、リストは量と質が重要になります。はじめて送信する場合は少なくても1万件、できれば2万件ほど送ったほうが効果的です。
メリット3:捨てられにくくなる
これまでのDMは、読まずに捨てられることもゼロではありませんでした。せっかく作成したDMを、目をとおすことなく捨てられてしまうのは、宣伝ができないだけでなく時間の無駄にもなってしまいます。
FAXDMはファックスでDMが送信されるので、ほぼ100%捨てられる心配がありません。とくに企業で使用しているファックスは受注業務や情報発信などで使用率も高いため、かならず目をとおしてもらえます。
またメルマガのように大量のメールに紛れ込むこともないので、うっかり削除される可能性も軽減できるでしょう。
デメリット1:クレーム対象になりやすい
FAXDMを利用すると、大規模の送信も一括で行え、読まずに捨てられる確率も低くなることがわかりました。会社にとって非常にうれしいメリットですが、一方でデメリットも存在します。
まず、クレーム対象になりやすい点です。人的営業でもなくファックスを使って企業にアプローチするため、相手側に紙やトナーなどを使われてしまう可能性があります。これによってクレームにつながりやすく、トラブルを招くといわれています。
クレームを防ぐには、原稿にファックス案内の停止するチェック欄を設ける・昼間に送信する・プライバシーに気をつけるなど、意識しておくと安心です。クレームになった企業もリストから省いておきましょう。
デメリット2:インクは白黒のみ
ファックスなので、原稿はすべて白黒になります。そのため、白黒でもわかりやすい内容にしておかなければいけません。
また用紙サイズもA4と決まっていますから、情報量が多い場合は満足に伝えられないデメリットもあります。この場合、無理に1枚におさめるのではなく、複数回にわけて送信するとよいでしょう。ただし送りすぎには注意してください。
写真や画像の多様も白黒では読みにくくなるので避けましょう。
正しい利用方法
ここでは、賢くFAXDMを利用する方法を紹介します。初心者でも簡単にはじめられる点は非常に助かりますが、一方でクレーム対象になりやすいため注意が必要です。
正しい利用方法をしっかりマスターしておきましょう。
手順と流れ
利用前に、サービス提供企業に申込みます。企業によって料金が異なるため、その点もきちんと確認してからサービスを開始させてください。
安心安全なFAXDMを利用するには、安さだけで選ぶのではなく、サービス内容にも目をとおす必要があります。
たとえば「月額料金・初期費用が無料」「継続利用で割引対象」「割引プラン」などです。どの企業がよいかは自身の会社によって異なるため、しっかり選定してから決めましょう。
申込みが完了すると、データ・リストをアップロードして送信します。もちろん送信時には料金が発生するので、前述した企業選びが重要になってきます。見積りも事前に出してもらうと安心でしょう。
効果をあげるには
サービス選定・申込み・利用開始の手順で進めていくので、煩わしさがありません。初心者でも簡単に利用できるのも納得でしょう。
さらに効果をあげるためには、利用方法を工夫すると相手方からの問い合わせもグンとアップします。
たとえば、リストはターゲットを見極める・業界やエリアを絞る、原稿デザインは送り先によって変えるなどが挙げられます。手書き文字にしたり、シンプルでわかりやすくしたり、写真や画像を多用しないことも大切でしょう。
万が一読まれなかったことも考えて、送るタイミングも重要です。相手方の繁忙期を把握し、開封率が高い時間帯・時期に置く寮にしましょう。
まとめ
近年注目されている「FAXDM」について紹介してきました。FAXDMは、ファックスを使ってDMを送信するだけでよいので、人的営業を行ったり、ハガキやカタログなどを郵送したりする必要がありません。
一見すると営業効果がないように思われがちですが、一度に何千件以上のファックスも一斉送信できるので、時間を使って営業をするよりも非常に効果が高いことがわかっています。
人件費やコスト削減にもつながるでしょう。とくに小規模の法人向けにサービスを案内したい方は、ぜひ利用してみてください。