「コストを抑えられる」「高い確率で見てもらえる」といったメリットを持つのが、FAXDMです。気軽に始められる反面、相手の目を引く内容にするためにはいくつか注意しておきたいポイントがあります。今回はFAXDMのデザインで注意すべき点を、全部で3つ解説。これからFAXDMを始める人、FAXDMの効果をさらに高めたい人はぜひ参考にしてください。
白黒で印刷されても見やすいデザインにしよう
FAXDMは基本的に白黒で印刷されて、相手側へ届きます。郵便によるDMやインターネット上の情報などのように、さまざまな色を使って相手の印象を引くことはできません。そのため、白黒で印刷されても見やすく、相手の印象に残りやすいデザインを意識することが鉄則です。主に次の5点に気をつけるとよいでしょう。
興味を引くような見出しを設定する
白黒でしか表現できない分、まずは多くの人が最初に目に入る見出しを工夫してください。ありきたりな文言ではなく、思わず「えっ?」「何だか面白そう」と感じられるような内容を考えます。ターゲットを広げると見出しがありきたりな内容となってしまうため、できるだけ絞ってみるのも効果的です。
あえてきっちりとした文章を心がける
FAXDMを送る理由やビジネスの内容、ターゲット層などによりますが、あえてきっちりとした文章にすると、多くの人の目に止まりやすくなります。ひとつひとつの文章を丁寧に書くことで、相手に高い信頼を持ってもらえるでしょう。
限られたスペースの中で明瞭簡潔な内容とする
FAXDMは基本的にA4用紙一枚で送ります。限られたスペースの中で伝えるべきことを伝えられるよう、明瞭簡潔な内容を心がけましょう。たくさんの情報を詰め込もうとすると、文字が小さくなって読みにくくなります。
また受信側の環境によっては、インクで文字がつぶれてしまうことも考えられるでしょう。5W1Hを意識して、どのような内容なら簡潔に伝わるかを考えてください。いくつかの見出しを設けて、情報をそれぞれでまとめる方法もあります。
箇条書きを用いる
すべて文章で作られたFAXDMは読みにくく、途中で離脱される可能性が高まります。たとえば、複数のポイントやメリットなどを並列するときは、箇条書きを使ってみましょう。文章全体にリズム感が生まれ、テンポよく読み進められます。
末尾に申し込み欄を設ける
FAXDMを受け取った相手が商品やサービスに興味を持っても、申し込み方法が分からなければ意味がありません。そのため、末尾には忘れずに申し込み欄を設けてください。「下記の必要事項に記入後、00-0000-0000までFAXしてください」「お問い合わせは電話00-0000-0000まで」といった具体的な文言を加えると、初めての人もアクションを起こしやすいです。
フォント選びは意外と重要!
FAXDMの見やすさを左右するもののひとつが、文字のフォントです。フォントの種類はたくさんありますが、普段あまりWordなどを使わない人はフォントに気を使ったことがないかもしれません。
DMの内容やターゲット層に合わせてフォントを選ぶのが一番ですが、オールマイティに活用できるのはゴシック体です。とくにこだわりがなければ、ゴシック体を選ぶとよいでしょう。統一感を出すために、ひとつのDMで用いるフォントはひとつにします。
ただし、手書きフォントはキャッチーな印象を与えるため、見出しにのみ使うのは効果的です。またフォントサイズは10pt以上が適しています。10pt以下では読みにくく、文字つぶれの原因にもなりかねません。
図やイラストも適度に入れてみよう
文章のみで作られたFAXDMは読みにくいため、箇条書きを活用するのがよいと伝えましたが、図やイラストを入れるのもおすすめです。上手に図やイラストを用いると、ビジュアル的に内容を理解できるようになります。ただし、活用するときは以下の点に気をつけてください。
大きさや量を適度に抑える
大きな図やイラストを使ったものは、出力までに時間を有します。また相手のFAXがデータを読み取れず、エラーとなることも考えられるでしょう。相手にストレスを与える原因となりかねないため、受信しやすい適度な大きさ・量に抑えることが大切です。
著作権に注意する
写真や画像、イラスト、ロゴなどを活用する際は、著作権に注意しなければいけません。著作権に違反して勝手に写真などを使ってしまうと、著作権侵害として訴えられる可能性があるためです。写真は基本的に撮影者に著作権がありますが、ほかの人物が写り込んでいた場合には肖像権の問題が発生するかもしれません。また商用フリーの画像でも、個々に利用条件が設定されている場合があるため、使用前に細かくチェックしておくと安心です。
まとめ
FAXDMは通常のDMとは違った使い勝手があり、条件や状況によっては効果的に営業活動を進められます。ただし、白黒しか使えない点、A4用紙1枚に情報をまとめる必要がある点には注意しなければいけません。「興味を引くような見出しを設定する」「あえてきっちりとした文章を心がける」「末尾に申し込み欄を設ける」などのポイントを実践すれば、より効果的なFAXDMに仕上がるでしょう。