企業の広告にはさまざまな手段があります。たとえば、チラシや雑誌に広告を掲載したり、FAXDMを広告として活用したりする方法が挙げられるでしょう。また、FAXDMとフォローコールを組み合わせるのも効果的な広告手法です。そこで、今回はFAXDMとフォローコールを併用するメリットや注意点について解説していきます。

フォローコールの目的

そもそもFAXDMとはFAXで営業広告やチラシを送付する広告媒体のことです。FAXDMは視認性が高く、一度にまとめて配信できるのが魅力といえます。さらに、FAXDMの配信にかかる費用は通信費のみで、１件あたり数円で済むのが特徴です。そのため、数ある広告手法の中でも、効率のよさが人気を高めています。

一方、フォローコールとは製品やサービスに関する問い合わせをした顧客に対し、電話をかけることです。また、パンフレットや資料請求をした顧客や商品を購入した顧客に対して電話をするパターンも。問い合わせや資料請求を行う顧客は、商品を購入してくれる見込みがあります。そのため、見込み客にフォローコールを実施することで、製品に関する案内やヒアリングを行うことができるのです。そして、結果的に購入の可能性を高められます。

そのほか、FAXDMとフォローコールを組み合わせる広告手法もあります。FAXDMが届いているか確認したり、届いている場合はヒアリングを行ったりします。また、FAXDMをメールでの案内に切り替えるよう提案をするケースもあるでしょう。メール案内に切り替える際はメールアドレスの取得につながるので、定期的な情報配信が可能になります。

FAXDMとフォローコールを併用することで得られる効果

FAXDMは単体でも効果が見込める広告手法ですが、フォローコールを併用するとさらに広告の効果を高められます。

■成約率向上

FAXDMは視認性の高い広告媒体です。しかし、全文をじっくりと目を通してもらえないことも否めません。FAXDMは大量に配信できるので、受信側も多くのFAXを受信している可能性があり、内容を細かく読んでもらえない場合もあるでしょう。

つまり、大量のFAXDMの中に埋もれてしまい、軽く目を通しただけになっているケースも少なくないのです。そこで、FAXDMを送付した後にフォローコールするのが効果的です。FAXDMの内容を踏まえて顧客と直接会話することで、相手の記憶に残りやすくなり成約率向上が期待できるでしょう。

■改善点の洗い出し

FAXDM配信後にフォローコール実施すると相手の素直な反応を確認できる点も特徴といえるでしょう。FAXDMを配信しただけでは相手の反応を確認できません。しかし、電話で相手と会話すると、どのような印象を持っているのか確認することが可能です。

また、反応が悪ければ改善点を洗い出し、原稿の内容の修正作業につながります。つまり、フォローコールで顧客の反応を確認し、原稿の内容改善を繰り返すと、広告の精度を高めることにつながるのです。

■顧客満足度の向上

FAXDMを受け取った顧客がサービスを利用した際、お礼の電話としてフォローコールをするケースもあります。その場合、顧客に対して直接感謝の気持ちを伝えられるため、顧客に丁寧なサービスであると感じてもらえるでしょう。

顧客満足度の向上につながれば、リピーターにつながる可能性も少なくありません。顧客ひとりひとりに電話をかけるのは手間がかかりますが、他社と差をつけてリピーターを獲得できるチャンスといえるでしょう。

FAXDMでフォローコールを行うときの注意点

FAXDMとフォローコールを組み合わせる際、電話をかけるだけでは結果を出すのは難しいでしょう。そこで、これから紹介する注意点を理解してフォローコールを活用するのがおすすめです。たとえば、電話をかけるタイミングや配信するFAXDMの量は相手目線で考えるようにしましょう。FAXDMの受信者は配信される量が多すぎると内容を確認できないだけでなく、迷惑が掛かってしまう場合もあります。

そこで、電話をかけるタイミングや配信するFAXDMの量は相手目線で考えることが重要なのです。また、フォローコールを実施するときは事前に原稿を用意しておきましょう。電話の反応は相手によって異なり、時には提案を断られることもあります。どのように切り返すのかいくつかパターンを用意しておくと断られてもスムーズに対応できるでしょう。

そのほか、相手の印象に残りやすいFAXDMのデザインを採用するのもおすすめです。たとえば、大きなキャッチコピーを掲載したり、イラストを掲載したりすると相手の印象に残りやすくなります。何らかの形で広告の内容が相手の印象に残っていれば、フォローコールをしたときに思い出してもらいやすくなります。

企業の広告手法にはさまざまな選択肢があります。たとえばFAXDMは、まとめて大量に配信できる広告手段であり、視認性が高い点が魅力です。そして、FAXDMを配信したあとにフォローコールをするとより広告の効果を高められるでしょう。フォローコールをすると顧客にFAXDMの内容を印象づけたり、顧客満足度の向上につながったりするのです。ただ、単にフォローコールをするのではなく注意点を理解したうえで活用することが大切です。