「FAXDMの要点がうまくまとまらず読みにくい文章になってしまう」という悩みを抱える人は少なくありません。FAXDMは、伝えたいことを1枚の用紙にわかりやすくまとめなければならないため、完成度を上げるにはコツを押さえることが重要です。今回は、FAXDMにおいて、読みやすい文章を作るためのポイントについて解説します。
FAXDMは読んでもらえないと意味がない!
FAXDMは、コストや時間をかけずにできる便利な営業手法のひとつですが、そもそも顧客に読んでもらえなければ意味がありません。ここでは、FAXDMの目的や反響率アップのために必要な要素について詳しく解説します。
そもそもFAXDMの目的とは?
FAXDMの目的は、自社の商品・サービスを売ることではありません。1通のFAXDMで商品の購入やサービスの契約に至るケースは非常に稀であり、FAXDMのみで成果を出すのは難しい傾向です。
FAXDMは、見込み客の獲得を得意とする営業手法であり、リードジェネレーションに役立てられます。「商品を購入してもらおう」と考えて情報を盛り込むのではなく、まずは、見込み客リストを増やすことを考えて内容を決定しましょう。
反響率の高いFAXDMを作るにはマーケティング戦略が必要
FAXDMの作成に必要なスキルと聞くと、多くの人はデザイン力を挙げるでしょう。もちろんFAXDM作成においてデザインは重要な要素のひとつですが、反響率アップのためにもっとも重要となるのは、マーケティング戦略です。
マーケティングのノウハウを学ばずにFAXDMを作成・送信しても、高い営業効果を得ることは難しいです。内容を少しずつ変えながら複数回FAXDMを送信して、反響率が高いものをテンプレートにするのもおすすめとなります。
読みやすい文章を作るコツ
FAXDMは、いかに読みやすい文章を作れるかが重要です。ここでは、読みやすい文章を作る具体的なコツを3つ紹介します。
だらだらと長文を書かない
FAXDMは1枚の用紙に要点やアピールポイントをまとめ、短く・わかりやすく伝えることがポイントです。長い文章がだらだらと書かれていると、読む気がなくなってしまう人も多く、FAXDMの中身に目を通してもらえない可能性もあります。
また、読みやすい文章を書くためには、一文の長さにも注意することが重要です。一文あたりの文字数が多いと、パッと読むだけでは、何を伝えたいのかがわからない文章になります。情報を詰め込みすぎずに、伝えたいこと・アピールしたいことの要点を整理して、短い文章で簡潔にまとめましょう。
どうしても長い文になってしまう場合は、体言止めも取り入れながら、思い切って文章を区切るのもひとつの手です。さらに、FAXDMなどのセールスレターにおいては、見出しの後の一文を可能な限り短くするのがおすすめです。冒頭の一文が短いだけでも印象は大きく変わり、読み続けることに抵抗を感じにくくなります。
漢字を使いすぎない
同じ文章でも漢字が多すぎると読みにくいうえ、文面から圧迫感を感じやすくなります。漢字が多いと、知的さや字面のかっこよさを演出できるというメリットもありますが、FAXDMにおいては、読みやすさを最優先項目として考えましょう。
たとえば「漢字を沢山使う事で読み難くなります」という文と「漢字をたくさん使うことで読みにくくなります」という文では、後者の方がサラッと目を通しても読みやすい文章となります。
同じ語尾を何度も繰り返さない
「〜です。〜です。〜です。」のように、同じ語尾を何度も繰り返すと読みづらく、単調な印象を与えます。です・ます以外にも体言止めを使用するなどして、同じ語尾が3回以上続かないよう意識しましょう。
【応用編】さらに反応を高めるための方法は?
FAXDMの反応をさらに高めるためのポイントは、以下の3つです。
送信時間を意識する
FAXDMの反応を高めるには、送信時間に気をつけることも重要です。基本的には相手先が忙しい時間帯を避けた方が反応率アップに繋がります。一般的な企業であれば、昼休み後の13時頃、飲食店であればランチタイム終わりの15時頃などがおすすめです。
タイトルを工夫する
FAXDMを受け取った際、一番に目にするのはタイトルです。タイトルが読み手の心をくすぐるような内容であれば、本文や詳細もじっくりと読んでもらえる確率が高くなります。「2日間だけの半額セール!」のように、相手の興味を引くわかりやすいタイトルを取り入れてください。
サンプル配布などで問い合わせにつなげる
FAXDMの内容に目を通しても、その後のアクションを起こさない顧客は多くいます。来店や問い合わせにつなげるための手法として、サンプル配布やクーポンなどの特典をつけるのもよいでしょう。「FAXDMから問い合わせいただいたお客さまには無料サンプルを差し上げます」「FAXDM持参によりワンドリンクサービスいたします」のように、問い合わせや来店を促すための工夫を取り入れてみてください。
まとめ
今回は、FAXDMの反響率アップに大切な要素や読みやすい文章の書き方、反応を高めるための工夫について詳しく解説しました。FAXDMは見込み客を増やすのに役立つ営業方法であり、デザイン・マーケティングの両方のノウハウを取り入れて作成するのが効果的です。また、読みやすい文章を書くには、一文を短くすることや漢字を使いすぎないこと、語尾の連続を避けることなどを意識するのがポイントとなります。
さらに、相手先の忙しい時間帯を避けて送信することやタイトルの工夫、次のアクションにつなげるための特典を取り入れることによって、よりFAXDMへの反応を高めることが可能です。これからFAXDMを作成する人、反響率を上げたい人は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。