いまやダイレクトメール(DM)の手段はたくさんありますが、FAXによるDMにはメリットがたくさんあります。長く使われてきた電話による販売促進(テレアポ)や郵便によるDMよりも優れている点がたくさんあるのです。今回の記事ではそんなFAXDMについてまとめてみました。少し気付きにくかったFAXDMのメリットに触れてみてください。
FAXDMはテレアポより短時間・低コスト
販売促進のツールに迷ったことはないでしょうか。電話にメール、最近ではSNSを使うケースも見られます。このように、現代ではさまざまなものが存在しています。その中でも、FAXを使ったダイレクトメール(DM)は、短時間で多くの方に商品の情報を知ってもらうことができ、広告を作成する負担も比較的少ない手段といわれているようです。FAXによるDMには、電話やメール、郵便によるDMのような他の手段にはない、「効率」というところに特化した魅力があります。
まず、FAXDMは電話より短時間で低コストという点が優れています。
電話による販売促進、通称「テレアポ」はテレフォンアポインターの略語で、商品を売りたい企業が電話営業担当を雇い、顧客になりそうな相手に電話を掛けていくことで集客率を高める手段の一つです。
このテレアポは、どこにでもあるツールを使っている点で手軽ではありますが、FAXDMと大きく異なる点は「時間と手間がかかる」ことです。1件ずつ顧客になりそうな相手に電話をかけることになるため、それだけ時間と手が掛かります。さらにそうしたことによる人件費の負担も大きいのです。FAXDMの場合、1枚の原稿を作ったら、それを顧客になってくれそうな相手のFAX番号と共にFAXするだけです。手際よく流していけば、1件当たりものの数秒で広告を流すことができます。
そして、相手の都合のよいタイミングで読まれるので、相手の時間も取ることなく伝えることができるのです。伝えたいことをメモしてもらえなくても、気になった人は送ったFAXを手元に残すでしょうから宣伝効果は残ります。企業によっては、テレアポとFAXDMを合わせて活用しているところもあります。FAXDMで反響があった相手にテレアポを行い、宣伝の効率化を図れるのです。
電子メールは読まれないことが多い
最近では、電子メールを使った方法も見受けられます。確かに電子メールを使えば、あまりコストや時間をかけずに多くの顧客に送れます。さらに、自社ホームページのリンクを一緒に記載しておけば、興味を持った顧客はすぐに自社サイトにアクセスしてより詳細な情報を入手できることから、宣伝効果を上げやすい面もあります。こうしたことから、効率やコストだけを考えると非常に便利で効率が高いように見えます。
ただし、気軽に利用できる手段のため、多くの企業がこの方法を使っており、送られてくる側からしたら毎日何通も広告メールが届き、あなたの会社から送ったメールもその中に埋もれてしまいかねません。こうなると、メールの本文に目を通してもらえないばかりか、迷惑メールに分類されて相手に見てもらえない可能性が高くなります。これでは、送信するときの手間は省けても、広告の効果としてはだいぶ小さくなってしまいます。
一方、FAXDMは中身がそのまま印刷されて相手の元に届きます。「開封作業」がなく、中身が見られる状態で顧客に届くので、必ず中身が目に入り、確実に中身を見てもらえます。
郵便DMは作業工程が多くコストもかかる
郵便によるDMは、FAXDM同様に紙媒体です。印刷を凝ることができるため、デザイン性が高く、視覚的に顧客の目を留められるものを送ることができます。また、企業によっては、クーポン券やホームページへのQRコードを一緒に付けていることもあります。こうした工夫がいろいろできるところもよい点です。さまざまな形式があり、はがきにしたり、封筒に入れて送れたり、用途に合わせて使い分けが可能です。広告の自由度が高いというところもメリットの一つでしょう。
ただし、FAXDMと比較して、お金が掛かるというデメリットもあります。送料をはじめ、その中に封入するチラシ・封筒などの印刷費などのコストがかかるだけでなく、発送してから顧客に届くまで時間がかかります。さらに、封書の場合は、開封しないと中身を見てもらうことができないため、封筒を見て興味を持ってもらえなければ、中身を見てもらえないまま廃棄される可能性すらあります。コストが掛かる割に、効果が見込みにくい点も否めません。
一方、FAXDMは、送信の時間指定が可能で、相手が忙しくなさそうな時間帯を狙って送信できるため、見てもらえる可能性を自在に操作できます。そして、1通の送信費用は少なめのため、コストも郵便DMよりも大幅に減らすことができるのです。
今回はFAXDMについてまとめました。電話や郵便にはないメリットを実感してもらえたでしょうか。そんな方法があったのか、と膝を叩いた方もいるかもしれません。顧客になってくれそうな相手に対して直接送ることができ、そして確実に読んでもらえるというメリットは他の手段にはなかなかないポイントです。ぜひ、そうしたメリットを理解して活用してみてください。